2013/05/21

札幌で行われた無料のワークショップにいってきた。「地域に根ざしたネイチャーセンターの活かし方・育て方」


今月12日に札幌駅前にある北海道教育大学札幌駅前サテライトで行われたワークショップ『地域に根ざしたネイチャーセンターの活かし方・育て方』に行ってきました。



地元である湧別町にネイチャーセンターを作りたい。それも今までになかったような新しいネイチャーセンターを。

そんな思いがより強くなりました。

 

ネイチャーセンター: あなたのまちの自然を守り楽しむために


このワークショップは、来月から僕がお手伝いにいく当別エコロジカルコミュニティの山本さんがコーディネーターで、山本さんが監訳された「ネイチャーセンター  あなたの町の自然を守り楽しむために」という本の著者であるブレント・エバンス/キャロリン・チップマン・エバンス夫妻を招いてネイチャーセンターの役割を考えるというものでした。
その他、札幌医療大学の鵜飼 渉さんが「こころの発達と自然」というテーマで自然体験がこどもの脳にどう影響するのかというお話や、北海道教育大学理事の城後 豊さんが「子どもの自然体験」、小澤 紀美子さんが「子どもの環境教育」についてそれぞれお話してくれました。


アメリカと日本ではネイチャーセンターが少し違う

僕はネイチャーセンターにすごく詳しいわけではないけど、たぶん日本のネイチャーセンターってガイドの人とかスタッフの人が少なくて(もしくはいない?)、いてもお客さんと一緒に自然の中に入っていくようなことはしていないのかなぁと思います。
(あくまでも僕のイメージです)

アメリカではレンジャーと呼ばれるガイドの人がいて、ネイチャーセンターを訪れた人たちと一緒に自然の中に入って行き、その土地の自然や歴史を紹介する。しかもただお話を聞かせるだけじゃなくてきちんとプログラムやアクティビティが用意されていて、楽しみながら自然に対して考えさせるような環境教育プログラムがあるみたいです。
いつかアメリカのネイチャーセンターに行ってみたいなぁ。

アメリカのテキサスにあるシボロネイチャーセンターの創設者であるキャロリン・チップマン・エバンスさんと旦那さんのブレント・エバンスさんの話を聞いていると、日本のネイチャーセンターはアメリカのものとは全然違うもののような気がしてきました。
アメリカでは「ネイチャーセンター」とはその土地のことで、展示や屋内でのアクティビティを行う建物のことは「ビジターセンター」というそうです。ここも日本とは考え方が違いますね。



ネイチャーセンター

ワッカネイチャーセンター

僕のネイチャーセンターのイメージはここから来ていると思います。
小さい頃に祖母に連れられてよくいきました。
立派な木造の建物は木のいい香りがして、周辺のジオラマなどが展示されていました。
サロマ湖にあるこのネイチャーセンターは常駐のガイドはいません。週末になると常呂高校のボランティア部の人たちがきてガイドをしているそうです。
原生花園というだけあって300種以上の草花が見られるのですが、このネイチャーセンターで行っているのはビデオの上映、レンタサイクル、観光馬車、あとは週末の高校生によるボランティアガイドだけのようです。

もったいない。
なんかもっとやればいいのに。
近くに宿泊施設もあるし、サロマ湖でカヌーだってできる。
こんな素晴らしい自然が近くにあるのに、こどもたちは家でテレビゲームばっかりやってるんだろうな。




ネイチャーセンターをつくるという夢


「自然体験なんてつまらない」
って思ってるこどもが多いのは絶対大人のせいで、環境教育⇒教育⇒勉強みたいな感じでつまらないものにしてる。
大切なのは考えさせることじゃない。感じさせること。
ブルース・リーも言ってましたよ。
「Don't think, feel.」
環境教育は感じることから始めないと。
感じられていないのにスケジュール的な理由、つまり大人側の時間的な理由で無理やり考えさせても意味がない。


例えば川で水生生物の調査とかやったとして、はじめに大人が川の大切さとか、命の尊さとか話して、魚やら虫やらを獲ってこさせて、資料や図鑑を見ながら「この虫は綺麗な水に住む虫だね」とか言って教えても、感想文書かせたら
「楽しかった。」
それくらいの感想しか出てこないだろう。

でも、考えずに楽しんで、しっかり感じた子供たちならきっと
「すっげーデカイ魚いた!臭かった!ヌルヌルして気持ち悪かった!でも楽しかった!」
ってなると思う。
これが大切で、この後に考えさせることで意味があると思う。
ていうかここまで感じてからじゃないと何も考えられないでしょ。

これは単純に入口の違いで
「勉強だ。終わったら感想文書かないといけない。」
って頭で思ってから川に入るのと
「でかい魚見つけるぞー!」とか
「川こわいなー虫嫌いだなー」とか
頭じゃなくて心で感じながら自然に触れるのでは大きく違う。

サロマ湖周辺にはまだまだ自然が残ってる。
でも自分の住んでる土地の自然について考えている人がどれだけいるだろうか。
農業、漁業の盛んな地域だからこそもっと自然について考えるべきだし、守っていく意識を持つべきだ。

そして何より自然て楽しい!
それを伝えるために、僕は湧別にネイチャーセンターを作りたい。

小さなビジターセンターにカフェとか食堂を併設して、外には小さな農園があって、近所の人たちが好きな野菜を自由につくる。
週末はとれた野菜で料理教室をやったりして。
遠くから来るお客さんのためにゲストハウスも作って、一緒に暮らしているような感覚で自然に触れてもらう。

小中学生を対象にした長期の環境教育プログラムを高校生のリーダーと一緒に作って、毎週日曜日に実施する、夏休みや冬休みの長期休みのときはキャンプをしたり、遠方からのお客さんのガイドを子供たちにやってもらうようなこともしたい。

地元の人が集まってくるような場所にしたい。
こども達が自分の育った町の自然を好きになれるような環境教育をしたい。
町外・道外・海外からのお客さんが暮らすように滞在して自然体験ができるような場所にしたい。


これからもっと経験して、感じて、勉強して、必ず実現させます。


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