2013/04/01

北海道アウトドア講習を受けてみた。



釧路で行われた「北海道アウトドア講習」を受講してきました。
僕は今まで自然体験活動指導者(文部科学省)、Project Wild(環境省・国土交通省)の講習を受講してきましたが、今回の北海道アウトドア講習は北海道の観光局によるもので、受講した人は申請すると北海道知事から修了認定をいただけるという北海道独自のアウトドアガイド資格制度です。この講習を受けるとガイドになれるわけではなく、このあと「北海道アウトドア検定」「北海道アウトドアガイド認定試験」と進む階段式になっていて、試験に合格して初めてガイドに認定されます。さらに上には「マスターガイド」というのがあるのですがまだ基準が定まっていないそうです。



なりたいガイドとは違うかもしれない

今回の講習を受けて「これ俺がなりたいガイドと違うかも」と思いました。
なぜかというと、今回の講習では環境教育についてはほとんどふれなかったからです。僕がなりたいガイド(もしかしたらガイドじゃないのかも)というのは自然の楽しさだけじゃなく自然の大切さを伝えてお客さんに環境について考えてもらえるようなガイドです。みなさんは「エコツーリズム」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?日本の環境省によると「自然環境や歴史文化を対象とし、それらを体験し、学ぶとともに、対象となる地域の自然環境や歴史文化の保全に責任をもつ観光のあり方」となっています。これは自然保護のためだけの考え方ではありません。多くの観光客は訪れた土地の歴史や文化を学びたいと思っているし、訪れた土地の自然環境について知りたいと思っているはずです。僕がゲストハウスのヘルパーをやっていたときも(ヘルパー体験レポはこちら)多くのゲストが北海道の自然や文化に興味を持っていました。ただ自然の中に安全に連れて行き、楽しんでもらって、安全に帰すだけのガイドにはなりたくない。それは環境のためでもあるし観光のためでもあるのです。


でもガイドとしてのスキルは必須

そうはいってもガイドとしてのスキルや知識・経験を持っていることは必須条件です。この講習は基礎講習なのでこれから先の検定、資格試験の筆記・実技を通してかなりそれらが高められると思います。なので資格は取ろうと思いました。同時に6月からの当別でのお手伝いで環境教育について勉強して、北海道の環境と観光をしっかりと結び付けられるようなガイドになろうと思います。


道民も利用するべき「北海道アウトドアガイド」

今回は基礎講習だったから環境教育にあまりふれなかっただけで実際に活動しているガイドの方たちはきっと環境教育もちゃんとやっているのかもしれません。もしくはこれから先の検定・資格試験で環境教育についてやるのかもしれません。いずれにせよ北海道の人は自分の住んでいる土地の自然についてもっと知るべきだし、もっと楽しむべきだと思います。そのときにきちんと自分のフィールドをもったガイド(プロでもボランティアでも)に自然の中へ連れて行ってもらうとより安全に楽しめるし、自分の住んでいる土地への理解を深めることにもつながると思います。




エコツーリズムのない世界

先日、NHK BSプレミアムで放送されていた番組で、南米のペルーでガイドをしている日本人女性がこんなことを言っていました。
「エコツーリズムっていう言葉がなくなる。そんな世界になったら最高ですね。」
全くそのとおりで、みんなが当たり前のように環境について考える世界になってくれれば、環境教育なんてしないでただ楽しませるだけのガイドができる。
「綺麗だから」「動植物の絶滅を防ぐ」「温暖化」そんなこと言われても実感わかないと思うけど、僕たち人間はどんなに都会に住んでいようが地球に住んでいることに変わりはないんです。自然とかかわらずに生きている人間なんて1人もいません。
自然の中で自然と生きていくしかないんです。
なら楽しい方がいいじゃん?アウトドアしようよ!ってなるわけです。



今回の講習を受けてまたさらに自分の夢が具体的になってきたし、必要なスキルや知識もわかってきた気がするのでこれからはかなり大胆に動けるかなぁと思います。
学生のうちに行けるとこどんどん行って、やれることどんどんやらないと!って思いました。(せっかく留年するんだし!笑)



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